石川県輪島市町野町で唯一のスーパーマーケット「スーパーもとや」で25日、水道が復旧。能登半島地震後、初めて店頭に生鮮食品が並んだ。同店は被災しながら、元日から一日も休まず営業を続けている。
富山県高岡市の市場から仕入れたトマト、オレンジ、ホウレン草、キャベツなどが昼前に店に到着。3代目社長の本谷(もとや)一知(かずとも)さん(46)が、冷蔵ケースに手際よく並べていった。
昨日まで店内の水道が止まっていたため、衛生面や自宅が倒壊し、自炊が出来ない地域住民も多い生活環境を考えると、生鮮食品を置くことができなかったという。
本谷さんは「また1歩前に進められた。店の明かりを消さず、トラックによる移動販売を強化して地域の人たちのニーズに応えていきたい」と話した。(筋野健太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル